BREAKfAST – breakmefast.com

新年初ライブはラピュタのように

 新年一発目は最近出演が続いているブッシュバッシュで。しかもBREAKfAST企画。ノルマの心配はしないで大丈夫ですと言われたけどやっぱ心配、客の入り。だって誘ったバンドやDJの人たちに申し訳ないから。あと心配事はもう一つ、正月にドラムの陽君のアバラが折れちゃったのだ。ドラム叩けるの?
 そんな若干の不安でドキドキしながらリハ。ドラムは何とか大丈夫なようで一安心。腰に巻いてるコルセットにマジックで「CHE ABARA」(チェ・アバラ)なんて書いてるから、陽君は割と余裕なのかも知れない。MU-STAR GROUPの、白地にテレビの絵が黒くプリントされたTシャツを見て「そのテレビ地デジ?」なんて言っている。いやいや陽君、白地に黒プリントで描かれたテレビなんだから白黒でしょ!なんていうくだらないツッコミは飲み込んで言わず。

 ブッシュバッシュの美味しいご飯を二回食べたいので、リハ後すぐにパスタを注文。今日はレタスのペペロンチーノ、今食べておけばライブ後半でもう一食行けるもんね。後で食べるのはカレーにしよう。それにしてもブッシュバッシュの食事は毎回ハッとする程美味い。サイドメニューも凄く美味しい。特にガーリックトーストはガーリックトーストじゃないくらい美味しい。見た目から想像する味、無意識のうちに思っているガーリックトーストの味を軽く凌駕する美味しさで本当に絶品。ブッシュバッシュへ行ったら、ライブは見なくても(いや見なさいね)食事は絶対するべきだ。

 5時オープンでひっそりと俺がDJ開始。この前ルーザーマシーンのイベントでちょこっとDJやったけどまだ馴れない。だって随分久しぶりのDJだから。でも楽しくやれました。
 人が集まってきて10分押しの7時10分ライブ開始。DJやるのもライブやるのもBREAKfASTが一番最初なので何人かに驚かれたけど、トリなんてとんでもない。集まってくれた素晴らしいバンドたちのために、企画者が率先して場を暖めたいわけですよ。それが企画する者のマナーですよ(こ・じ・つ・け)。
 ハードコアというものを俺なりに体現して無事終了。新年だしBREAKfASTの企画なので、挨拶も込めて軽く喋る。今日のお客さんはアットホームな雰囲気でだいぶ居心地が良い。思えばこの時から天国の予感はあったのだ。
 ミュースターズタカのDJがひたすら良い。知らないうちに聞いている人の気持ちをリラックスさせるようなDJで、ラウンジスペースの全ての人が笑っている。なんか良い匂いもしている気がする。ここでジュン君がブラウンカレーとガーリックトーストを注文。そのコンビネーション、ブッシュバッシュの食事注文基本パターンAですよ!さすがジュン君。
 しばらく経ってABRAHAM CROSSがライブ開始。地中深くのマグマのような不穏な爆音が鳴り響く。ラウンジとライブスペースの落差の大きさったら!こういうのって出そうと思って出せるものじゃないよね。みんな個性が凄いのだ。前方では客が熱狂していて、全体が盛り上がってきた空気を強く感じる。楽しいなー。
 終わってラウンジへ行くとU.G kawanamiがDJ中。これがね、自然と足がステップ踏んじまってるじゃねぇか!ってくらい踊らせるDJでもう本当びっくり。70年代のロックの流れで行くと事前の連絡のときに言っていたけど、イメージしていたロックと全然違う!いやー、地獄の業火で熱せられた鉄板のように足が止まりませんよ。
 で、MU-STAR GROUPが始まったんでライブフロアの扉を開ければ、もうなにファミコン?電子ファンタジーの空へ向かって一気にFLY。底抜けに突き進むビートとサブリミナルな映像にただただ身を任せたいんだけど、一曲参加する緊張が体の隅からどうにも抜けなくて、そこがかろうじて俺を現実の世界に押しとどめる。
 で、一曲参加で叫んでみる。フラッシュのような映像に照らされながら叫ぶのもまた新鮮。

 三度ラウンジへ戻って373君と話す。が、すでに酔いが回っているので会話の内容は失念。最近373君と話す時はいつも酔ってるなー。

 その酔いの高揚でライブフロアへ。sunouchi kemm、ケン君のライブ。音楽ではあるんだけど、一つ一つの音が独立していてそれぞれの音が並んでいるような音楽をケン君がコクピットのようなところから生み出す。つまり粒子の加速の体現であり、それは宇宙の成立なのだ。意味分かる?意味分からないでしょ?見てみないと分からないと思うよ、あれは。系統に流れず言葉では表現出来ない、非常に体感的な音楽へのアプローチが素晴らしい。
 太郎が作った映像も本当に音楽と合っていて、聴覚と視覚が同時に刺激される。MU-STAR GROUP神山君の映像といい、良い映像が続く。ハードコアを経験した人の音楽って本当に幅が広くて奥が深い!
 宇宙へ行って帰ってきたような、プラネタリウムを見た後で外がまだ昼間な事に気づくような、白昼夢の気分でラウンジへ行けば、HOLIDAY(SEMINISHUKEI!!)が俺を更に深く深く潜らせる。ライブフロアとラウンジフロアという、彼岸と此岸を往復しすぎて意識は離脱寸前。深淵の世界を覗き見ている俺の姿は傍目には酩酊状態。
 最後の力をかき集めてライブフロアへの扉を開ければPAYBACK BOYSが物凄いライブをやっている。大木のように土着的な地に根を張った安定感が、やっと俺を着地させてくれる。その轟音が俺の気持ちを落ち着かせてくれるのだ。トリを頼んで良かった。
 そして電車のあるうちに終了。企画者としては申し訳ないんだけど、まだ残っている方々もいるのに帰宅。だって俺もうこれ以上無理なんです。これ以上幸福感が続いたら帰って来られなくなるんです。
 石焼きイモを買って帰宅。三茶のスモデラも行きたかったけど体力が無理でした・・・。

 我らの意識は自然に包まれながら遙か宇宙へと旅立っていく。まるで「ラピュタ」のエンディングのように・・・来年も同じメンツでこの世界を再現したい。企画名は「ラピュタ」にしようと強く心に誓った新年でした。


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