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また会う日まで

 ジョン・アーヴィングの「また会う日まで」を(ようやく)読む。
 ジョン・アーヴィングの本は上下巻となっている作品が多くてかなり長いんだけど、これは特に長い。長いからなーと読む前にちょっと躊躇していたが、読んでみたら最高に面白かった。いままで読んだジョン・アーヴィングの作品の中でも最高の出来だと思う。面白くて長いもんだから、作品の世界に入り込み過ぎて読み終わった後はちょっと寂しくなった。こういう読後感は内容が濃くないとなかなか無い。

 父ウィリアムは入れ墨コレクターのオルガン弾きで、腕の良い彫り師と良いオルガンを求めてヨーロッパ各地を旅している。母アリスは幼いジャックを連れて父の後を追う旅に出る。

 長い話なので、もちろんこれだけでは終わらないんだけど、物語の始まりはこんな感じ。うーん。ワクワクする出だしだ。他の作品でも何度も書かれているが、この作品もジョン・アーヴィングの自伝的な要素が強く、家族の欠落やレスリングなど、他の作品と共通する要素も多い。しかし、ジョン・アーヴィングの最も大きな魅力である、想像力豊かで緻密な物語性が、同じ自伝的なテーマでも全く違う物語として読ませるのだ。ジョン・アーヴィング、大好きな作家であります。


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