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静岡へ

 一平ちゃん御推薦の、とてつもなくスパゲッティとバナナケーキが美味しい喫茶店へ行く。が、休み。ガッチョーン。俺、そういうローカル推薦のお店が誰よりも好きなのに・・・。残念。土地勘の無い場所で、「ここは?」「うーん、もうちょっと見てみよう。」「これは?」「休みだよ。」と右往左往してようやく一軒のきしめん屋へ入る。なんかやたらと静かなお店。微かに童謡が流れる店内。メニューには「とろきし」とか「きしころ」と書いてある。とろきしはとろろ付きのきしめん。そばつゆに付けていただくタイプ。きしころは冷たい汁に入ったきしめんだそうだ。じゃあ「とろきしころ」にしてください。と言ったら厨房と相談の結果オーケーが出る。言ってみるもんだ。ついでに赤だしもいただく。きしめん、美味しかったです。赤だし、いまいちでした。やっぱり普通のみそ汁がいいな。
 ジョージ君の本を卸しに本屋さんへ寄ってから静岡へ向かう。といっても、今から行っても早く着きすぎるので、かなりダラダラ行く。今日は昨日とうって変わって晴天。アメリカみたいな晴天。雲が壮大すぎるぜ。その景色の中を、増えていくお茶畑を眺めながら車は進む。BGM はジミークリフの「ベトナム」。この曲、今回のツアーのテーマソングでした。素晴らしい。ジャマイカにはボブ・マーレイの銅像とジミークリフの銅像があるらしい。ハーダー・ゼイ・カムのポーズしてる銅像かな。見たい。あと赤い疑惑もよく聞いた。赤い疑惑ってさー、ちょっとユニコーンぽいよね。良い曲だ。
 森川さんのお店へ挨拶へ行ったあと、駿府城趾公園と浅間神社へ行く。街中で神輿に遭遇したからお祭りやっているのかと思ったけど、なーんにもやっていませんでした。あの神輿は何だったんだろう。

 ライブ。別に盛り上がっていなかったけど、メンバーは熱狂のライブでした。昨日の名古屋も懸命な感じで良かったけど、今日ののめり込みったら無かったと思う。すげー良かった。
 マリプーがトークを希望していたので、みんなはもっと曲を聴きたいだろうにと思いながら喋る。出だしは良かったけど、結果グズグズだったそうだ。何故他人視点かというと、俺はグズグズだったという意識が無いから。演奏と同じく自分のトークにのめり込んでいたのかも。まぁグズグズだったとしても(多分そうなのだろう)、俺に最後喋らせるってのはそういう事だからね。ライブで凄ぇと思わせて、トークで少しクールダウン。これ、BREAKfASTのオーソドックスな展開。
 帰り道、由比PAで休憩を取る。下り車線の由比PAは真下が海になっていて、というか高波用の防波堤をそのままPAにしているので、海がまさにそこまで迫っている感じを味わえるが、上りの由比PAは高速道路を挟むので、海とはちょっと距離がある。しかしこちらは屋根に登れるようになっていて、少し見晴らしが良くなっている。
 深夜、眼下を高速で走り抜ける車の音の向こうに見える海はまるで無音のように感じられる。漆黒の海は、もうかなり高くまで登った月の明かりを受けて、その部分だけはコンクリートのように白く輝いている。「一筋の月明かりが、やがて一本の道となりました。」などという童話が信じられそうな程幻想的な眺めだ。水面のさざ波の一つ一つがはっきり見える。
 海の向こうは眠らない工業地帯なのか、まばゆい明かりが対岸の大地を覆い尽くしている。連なった明かりはまるで別世界のようだ。あぁ、海の向こうはバビロンだな。などという夢想がまたしても頭をよぎる。いつかはこの海を渡って行ってみたいなバビロン・・・。と、銀河鉄道999的ななりきりを心の中でそっとしてみる。
 バビロンの隣には夜の闇の中で微かに輪郭を留める山々があり、そこに巻き付いた紐のような物を伝って光がゆったりと動いている。いまから我々もあの光の一つとなって、東京へ向かおう。


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