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FELEM!!

茨城のフェレムでライブ。予想以上の人出で浮かれながらも、スケボーしたりライブをしたりダラダラしたりで最高の一日であった。
 これ以上は無いというくらいの快晴で、その日差しはアメリカツアーを思い出させる強さだったが、フェレムには基本的に日陰が存在しないので、炎天下の中、フェレムクルーの清々しくなる程のボウルでの加速を眺めたり、空きそうなタイミングを見計らってボウルで滑ったりする。
 商品を運び出して空になった店内で夕方からライブ開始、アイドンケアもストラグルももちろん素晴らしかったが、フェレムクルーによるバンド「tsu-chi-no-ko」がやばい!かつてアメリカツアーで回った各地域には必ずローカルヒーローみたいな地元で人気のバンドがいて、それらはBREAKfASTなんかより全然ライブが盛り上がっていたものだが、まさにそんな感じの、ローカルの衝動から自然発生的に生まれたバンドであった。ケイスケだかケミー君が言ってたけど、デスフォガテ以来の衝撃という意見に納得する。ライブはどのバンドも終始上半身裸の男たちが暴れ回る湿度と熱気無限大の激しさで、まるで男祭りだなどと評されていたが、その一心不乱さは白夜書房のCMの域に達していたと思う。

 フェレムにハードコアバンドが集まってライブをしました。なんて言うとスケボーインテリ(そんなもんが存在するかどうかは知らないけど、あーだこーだ言いそうな人の事)なんかには「あぁハーコー系のスケートね」なんて一言で片づけてられてしまいそうだが、この日のライブで俺は、スケボーとハードコアに共通する自由さを体の芯から体感した。考え得る全ての動きをする事、時には考えるよりも先に動き出す事。そしてそこから生まれる何かをみんなで共有する事。そういう原始的な初期衝動を久しぶりに全身で喰らった一日であった。
 そしてそれが実現したのはもちろんフェレムが全てにおいて自由であったからである。フェレムでなら何でも可能だったからである。パラノイド的に増殖しているミニランプやボウルを見ればその自由さが分かるであろう。アメリカでしか有り得ないと思ってたスケートパークでのライブがこんなに簡単に実現するとは(その根元には「ノーコンプライ」が存在する)。今回はアイドンケアのスっちゃんが発起人だったが、やりたいといえば即解放されるその自由さは、なかなか無いのではないか。「板作りましょう。」という西山さんの一言で即、Bfの板がプレスされるんだぜ(しかもドリブンやDLXと同じ工場だそうな)。機材が搬出された店内ではヨツウチのビートが刻まれ、さっきまで縦横無尽にボールを滑り尽くしていたワタル君がゆったりと踊っている。大きい事から些細な事まで、とにかく全てが全くもって自由だから素晴らしい。

 
 屋根に座ってビールを飲みながら、足下のミニランプで滑る子供を眺める。後ろではビニールプールに水を張り終えたところで数人が体を浸しながらビールを飲んでいた。その向かいにいくつかディレクターズチェアが並んでいて、みんなが談笑している。もちろん手にはビール。西山さんがミニランプで滑っている子供の膝パットをバカにしながらビールを飲ませようとしている。もうすぐフェレムのDVDの上映をするらしい。ボウルにプロジェクターで投射するそうだ。へー、それはまた素晴らしく自由ですね。なんて言いながらぼんやりした頭でボウルを眺めていると、夕焼けの中でライトアップされたボウルがなんだか船に見えてくる。今にも浮き上がりそうな箱船だ。そこにパラパラっと子供達が走り込んでくる。鬼ごっこでもしているのかなと思っていたら、追いかけてくる鬼は今里君であった。遠くで音も無く花火が上がった。


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