BREAKfAST – breakmefast.com

時間法

 熊谷でライブ。行きの車中で「ラジオのカクバリズム」を聞く。カクバリズムクルーは昔から付き合いのある友達ではあるのだが、最近会っていないせいかスピーカーから聞こえてくる会話に若干の距離を感じるのは車内で聞くという行為がラジオ感を増しているからだろうか。喋っている彼らと聞いている俺という図式を必要以上に意識して俺が一方的な友情を感じているような気がする。修学旅行で眠る前に交わした会話と同じものを深夜ラジオのDJに感じて一方的に友情を感じるけれど、次の日の朝にあれは錯覚だったのだと気づく意識の引き戻しと逆の推移。ジュン君バリカク大関君の声に親近感を感じても、深夜ラジオDJのように彼らとも面識は無いという自らを戒める気持ちが出てくるが、すぐにそれもまた錯覚で実際彼らが友人であることに気づくというのが繰り返し続く。身内感な笑いを越えて素で笑ったのは、フェイバリットラジオ番組は?との質問への大関君の答え「坂井真紀の『いつだって向日葵』」であった。
 最近見たエルウッドのDVD「1st&STEP」に久々の衝撃を受けてスケボーに燃えていた俺は、リハ後に一人で(超)スケボーするが熊谷って本当に何にもない。エルブリアミーゴスへ埼玉より通信・・・熊谷駅前にウォール無し・・・繰り返す、熊谷駅前にウォール無し・・・。熊谷名物フライ焼きを一人で食べる。
 久しぶりのライブは当然燃えるが、マクドナルドのバイト募集についての話しはいまいちの出来。ただし客層が若くてライトだったのでウケた。軽い客に助けられて何とか成立。
 帰りは陽君が運転してくれると言うので、ライブ後ビールを飲んで上機嫌で回りの人と話していると机の上にグレープフルーツを発見。ん、何だこれは。誰かのデッサン用?しかし見回しても誰のでもないようなので一ついただく。柑橘な香りに包まれながら新聞を読みつつ物販をしていると、どこかの朝市での店番か、想像力をさらに増やせば、そこだけ回りから隔離されているかのような北国にある商店の親父の気持ちになるのであった。
 帰りの陽君の運転はタロ君が言うところの「時間法に引っかかる」速さで、うたた寝して起きたらもう世田谷である。


top