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ユア・ソング・イズ・グッドに寄せて

 ユア・ソング・イズ・グッドのライブを見ていると、自然に笑みがこぼれてきてしまう。それが私だけではないことは周りの客の顔をみればわかる。人の感情を音楽によってコントロールするというのは凄い事だ。それだけユア・ソング・イズ・グッドの音楽が素晴らしいということなのだろう。(ただし俺はこの日、トークで爆笑を奪ってやった。)スカ、ボサノヴァ、ムーディー、ユア・ソング・イズ・グッドの音楽をジャンルで説明しようとすると、思い浮かぶジャンルは色々出てくるが、俺はいつもサントラみたいだなと思っている。そういえばユア・ソング・イズ・グッド、オルガン担当の斉藤氏に対して俺はこう言ったことがある。
 「あの『グッバイ』っていう曲は、ただのさよならじゃなくて、また会えそうな予感に溢れたさよならだから、曲名を『カリオストロの城』に変えた方が良いよ。それから『カリ城』って公開当時の反応が凄く悪くて宮さん、あぁごめん宮崎駿監督は立場が結構危なかったみたいね。」(全文掲載)
 また、昔こう言ったこともある。
 「ジュンクンって視力いくつ?」
俺はいつの日かユア・ソング・イズ・グッドが、アブストラクトの扉を開けると信じている。

 というわけでユア・ソング・イズ・グッドのレコ発GIG(「ギグ?」って思った奴、黙とう)に出る。客が軽く引く位の怒れるハードコアを演奏し、トークはドッと押し寄せてはピタっと止まる笑いで、軽めの客にブレックファストの存在を見せつけてやった。(と信じたい)300人弱の人が入った大入りライブではあったが、ブレックファストのときの静けさは西荻バリであった。そういえば西荻を強調しているバンドも多かったな、西荻シーンなんてあったんだなぁ。しかし静かな反応だったわりにはライブ終了後何人かに「格好良かったです。」と声をかけられた。そのときは当たり障りのない会話をしたのだが、俺は帰り道その会話に疑問を感じたのである。例えばバンドと客の間にはどんな会話がある?

設定 シェルタードリンクカウンター前

客 「今日のライブ最高でした。」
バンドマン、裏地がヒョウ柄のジャケットを着ている。通称エレキ
  「ありがとうございます。」
客 「次のライブはいつですか?」(もしくはレコードはどこで買えますか?)
エレキ「ありません。」
客 「次も見に行きます。」
エレキ「お願いします。」

だいたいこんな感じだ。まぁ初対面の人間と、これ以上の会話なんて出来ないかもしれないが、それにしてもなんて予定調和の世界なんだ!白状すると今日の俺と客との会話はほとんどこんな感じだったのだが、二度としたくないね、こんな感情の起伏が全くない会話。次誰かに話しかけられたら「さすがブレックファスト、普段の会話も一味違うぜ!眉間にズッキュン!」と思わせるような返事をすることに俺は決めた。ライブをやるうえで、確かにお客は大事だけれど、あんまり低姿勢だと怒れるハードコアがうそくさいもんな。さぁみんな、ガンガン来い!!
今日の名言はこんな俺に話しかけてくれた、若いあの子の最後の言葉
 「握手してください。」
 しちゃったよ俺ってば!あのとき俺の中で何かが終わり、何かが始まった。


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